【岩④】‎恐怖心について

ジムでも岩でも登るという行為には

光と影のように落ちるリスクが付きまといます。

すみません。カッコよく言ってみたくなりました。笑

登った数と落ちた数、多分ほとんどのクライマーは落ちた数の方が圧倒的に多いかと思います。

ジムと岩との違いの1つが落ちるリスクの度合いかと考えます。

普通に考えて危ない。

高度、下地、マットの有無。

クライミングしない人から見てもなんでジムじゃ我慢できないの?岩とか落ちたら危ないやんってて言われるくらい。

目に見えて危ない。

当然怖い。

前回のクライミングでも悩みました。

下記の画像でリップ(棚)に手を出すムーブを起こそうとしてます。

結局出せませんでした。

怖いから。

リップを取ろうとして取れず落ちた時のリスクが頭を過ぎります。

後ろの木だったり川だったり

スクールのLINEグループで相談しました。

恐怖心を克服したい。どうすればいいですか?と

即返されました。

なんで怖いの?....と

聞かれるまでもなく、手が出せない理由として

考えてました。

人によると思います。ただ自分が怖いと思う理由の結論は

「分からない」からでした。

怖い理由が分からないんじゃないんです。

落ちた時のリスク全部拾って、

落ちたら具体的にどうなるかが分からないから

怖かったんだな。と

そうゆう結論に達しました。

怖さを感じるとこは大事です。

知らない人が見ても危ないって思われる行為をしているんだから怖いと思うのは当然です。

しかし危ない=怖いにしてしまうとクライミングは成立しないスポーツだと思いました。

世の中には危ない事はたくさん、あります。

例えばジェットコースター

普通に考えてめっちゃ危ないです笑。

しかし、怖くない。もしくはスリルという楽しい意味での怖さのある娯楽として成立している。

なんで成立しているかって考えると

技術だと思います

安全装置や日々の点検、リスクに備えた設計という危険を帳消しにする技術があるから、危険だけど安心した楽しめる娯楽として成立しているんじゃないでしょうか。

恐怖心自体は克服できないし、岩を登る上ではむしろ大事な心。恐怖心を持てない人は岩を登っちゃダメ。

しかし、ただ怖がるのも極論、怖いなら登らなければ良いじゃん=完登に近づかないのでダメ。

じゃあどうすれば良いか?落ちる技術が必要です。とアドバイスを頂きました。

ジェットコースターの安全装置みたいに、安全に登る(落ちてもリスクを減らす)技術が必要もいうアドバイスを頂いてめちゃくちゃ納得したのが先週。

そして今週、同じ課題をリベンジ

リップに手を出す時の恐怖心はもうほとんどありませんでした。

正しいムーブを起こしていること。

取り損ねても落ちる方向を理解して、マットを備え、体勢も予測がついてること。

10割にはできませんが、限りなく少ないリスクでムーブを起こしている実感があり、無事リップに手が届き、手が進みました。

後はマントルを返して完登というところ

このような体勢になりました。

手で持てる部分は少なく、傾斜もあり、苔もあり滑りやすい状態です。

しかし、マントルを返せば完登です。

ここまでいけばきっと大丈夫でしょう。

登り切りたい気持ちがとても強い瞬間。

恐怖心も当然ある。でもココでビビってムーブ起こせないのは先週と同じ......

同じ.......?

登ってる時にはそこまで考えれてないけど

登り切りたい気持ちや恐怖心以上に

先週とは違う気持ちがありました。

文字通りなんだけど

「違和感」がありました。

何の違和感かは降りてから気づきます。

結果的に、恐怖心以上の違和感を理由に降りるという選択をしました。

勿体ないと言われました。

確かに意を決してマントルを返していれば案外すんなり登れていたかもしれません。

違和感の正体は画像を見返して気付きます。

正しいムーブを起こせていない

マントル返す直前の足を棚に上げる時に

膝で支えてしまっている。

想定ではつま先で乗り込むムーブを選択するつもりでした。

想定通りの正しいムーブを起こせていない。

これが違和感の原因でした。

先週のムーブは正しいのに落ちた時のリスクを闇雲に捉えてビビってた状況と全然違います。

間違ったムーブを起こしてる上に

落ちた時のリスクは桁違いに高い。

この状況で恐怖心を感じれず登る選択を身体が選ぶことを拒否した。

手を進めていたら結果どうなったかは分かりません。

でも先週の気付きがあって今週のこの降りるという選択を取れたこと。

落ちる事も含めてのクライミングの技術なんだと感じた1日でした。

.....次回こそは

完登編🥺

実はこの課題、スクール始まる前どころか、子供が生まれる直前から着手してる課題。

初日は初手すらままならなかった課題でした。

スクールの効果も当然あるけど、課題にも成長させてもらってるなって感じました。

開拓者様には感謝です。

岩って....良いよね🤤

つづく