【トレーニング③】クライマーとしての核心
前回に引き続き、下半身トレーニングの続きになります。
前回は骨盤を動かす感覚を掴めるように骨盤周辺の筋肉のほぐすトレーニングを行いました。
今回は足裏の筋肉を動かす為のトレーニングを行っていきます。
骨盤同様、動かす為のトレーニングを経て足裏の筋肉を動かす感覚を掴む事を
目的としていきます。
大事なことは、
足の指や足全体の筋肉を使わず
足裏の筋肉だけを動かすことを習得していきます。
足裏の筋肉だけを動かせるとどうなるか?
足裏感覚が良くなるとか、ホールドに立てるようになるとか
思うでしょう?
そんな感じなんかなって最初聞いた時は思いました。
そんなチャチなもんじゃ・・・
・・・・どうなるか?
足裏から骨盤へ、骨盤から肩へ、そして全身の筋肉が引っ張られて
連動します。
連動します。
良くクライミングは全身運動と言います。
上級者になる為には腕だけ、足だけじゃなく
全身で登ることが鍵だと
一度は耳にすると思います。
でもどうやって全身を使って登るんだ!って言うのは案外誰も教えてくれないんじゃないんでしょうか。
もう一度言います
足裏から全身へ筋肉が
連動します。
キネティックチェーンという運動現象だそうです。
和訳を調べたら動力(キネティック)を連鎖(チェーン)
サイトによっては運動連鎖と書いていました。
足裏の筋肉を動かす(目覚めさせる)感覚の習得
すなわちキネティックチェーンの習得が今回の目的となります。
自分は今回のトレーニングでは習得まで至りませんでした。
というか習得できるまで個人差があるそうです。
すぐ習得できる人もいれば、1年以上かかる人もいるそうです.....
習得するためのトレーニングも地道で分かりにくい内容となります。
個人によって違う感覚を伝えること、習得することは非常に難しいと思います。
ちなみに習得できた状態を例えるならば・・・・・
オマエは今まで口にいれたことのない食材をなんとなく鍋にいれて煮込んでいるような状態だった
だが「キネティックチェーン」を経て筋力という食材の‘‘味‘‘を理解した今
登攀者(シェフ)として3秒前の自分とは別次元に立っている
そんな感じ
ん?
これさ・・・
呪術廻戦の黒閃やん!!
作中ではこの黒閃を経験した者とそうでない者は
核心との距離に天と地程の差があるそうです
【兄弟子のブログ】でもマンガ脳ならではの似たような事を書いていますが
それぐらい凄いそうです。
是非とも習得したいですね。
ちなみに前回の骨盤を動かす感覚は恐らく習得できたと思います。
厳密には色んな部分が変わっている気がしますが、一番わかりやすいと感じたのは
フック系のムーブの負荷軽減と安定感、あとランジの感覚が
劇的に変わった気がします。
足からじゃなく、骨盤から動いてムーブを起こしている感覚
実感しはじめたのは、先日のジム活動【ジム①】
フック系のムーブが核心の課題でトレーニング開始前は登れなかったのが
ジムに来てアップしてムーブ確認がてら登ったら
一撃で落とせました。
最初はマグレとかたまたま良いとこにヒールが掛かったのかと思って再登したけど
やっぱり楽でした。
課題が実は簡単だったとか、筋力がついたからとかそうじゃなく
正しい動きをしたから簡単に感じるくらい楽に登れた
素直にそう感じました
骨盤や今回学んだ足裏の筋肉を動かす感覚
学んだワケじゃないですが、肩甲骨を動かすような感覚も
この短期間で身に付きつつあります。
便利でお手軽な現代社会を生きる上では必要のない感覚。
ひょっとしたらマンモス狩って生きてた頃の人類は老若男女問わず
キネティックチェーンを発動していたのかもしれません
(割とマジで・・・そう思います。)
現代人に不必要な感覚を目覚めさせて登る技術を高める
そんなトレーニングを学び始めて2週間程
進研ゼミのマンガかってくらい
効果は劇的で早く現れます
次回、無事習得できたら
保持力編、上半身編へと進んでいきます。
画像引用 【呪術廻戦】より